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歯周病のリスク要因 |
歯周病の発症と進行には、最大のリスク要因である『歯周病菌』以外に、体質など |
の『遺伝要因』と喫煙、ストレス、不規則な生活習慣などの『環境要因』が関わっ |
ています。これらの要因が重なると、重症化しやすくなります。 |
生活習慣改善を行うことにより、歯周病リスクを軽減することは可能です。今一度、 |
『環境要因』を見直し、自覚症状のないまま進行する歯周病リスク軽減に努めましょう! |
▼喫
煙 喫煙は血管を収縮させ、歯ぐきの血行を悪くさせます。そのため、歯周病 |
に対する抵抗力が低下し、症状が悪化してしまいます。 |
▼ストレス 精神的ストレスのせいで体の抵抗力が弱くなったり、生活習慣が変化 |
したりすることで、歯周病が悪化しやすい状態になります。 |
▼食習慣 甘いもの、やわらかいものは歯につきやすく、これらを多く食べる
習慣 |
は歯垢(プラーク)の増殖に拍車をかけます。また、食事が不規則で |
あったり、嗜好品の飲食は口腔内を酸性に傾け、むし歯の原因となります。 |
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歯周病が誘発する気になる疾患 |
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◆糖尿病 歯周病は糖尿病の合併症として捉えられています。糖尿病の人は炎症性の病気が起こりやすく、直り難いため、 |
糖尿病でない人に比べて歯周病になるリスクが高くなります。また、歯周病の治療によって歯ぐきの炎症が改善 |
すると、インスリンが働きやすい状態になって、血糖値が改善する可能性があるという報告があります。
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◆心疾患 歯周病が重篤であればあるほど、最終的には心不全となる細菌性心内膜炎、狭心症、心筋梗塞に繋がる冠状 |
動脈疾患などになるリスクが高くなるとも言われています。歯周病によって歯ぐきで産生された炎症性物質が血 |
流を介して心臓血管にも影響を及ぼすためと考えられています。 |
◆早期低体重児出産
妊娠中の女性は、つわりによって口腔清掃が不良になりやすいため、歯周病に罹りやすくなります。 |
妊娠中の女性で歯周病の人は、そうでない人に比べて低体重児出産や早産する確率が高いことが報告されて |
おり、その原因として歯周病による炎症性物質がへその緒を通じて胎児に影響するため、早期低体重児出産 |
の確率が高まると考えられています。 |
その他誤嚥性肺炎、骨粗鬆症にも多大な影響を与えています。 |
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