【健口(けんこう)ワールド宣言】・・・  

歯と食事Ⅱ

清掃性食品と停滞性食品

今回も、歯と食べ物との関係についてお伝えします。
歯に良い食べ物、それは、前号でお伝えした「まごはやさしい」カルシウムなどが多く含まれる小魚や乳製品ということになりますが、
これらの食品は、ご存知のように“歯を強くする”食べ物という特徴も併せもっています。

食べ物には、この“歯を強くする”という以外に“歯をきれいにしてくれる”という効果のある清掃性食品というものがあります。

◆清掃性食品

例えば梅干しなどに代表される酸っぱい食品は、口に含むことで唾液の分泌を促し、唾液の量を増やし、食べ物のかすが口の中に滞ることを防いでくれます。
唾液の量と虫歯との間には、密接な関係がありましたよね。
このように、“歯をきれいにしてくれる”食べ物は、間接清掃性食品と呼ばれています。

またもう一つ、直接清掃性食品というものがあります。
これは、ゴボウレタスセロリ等、食物繊維を豊富に含んだ食品のことで、咀嚼することで歯に付着した汚れを取り除き、歯の表面をきれいにしてくれる食べ物 です。 「野菜を多く食べましょう。」という言葉はよく聞きますが、食物繊維は身体にだけではなく、歯にとっても良い影響がある食べ物ということですね。

清掃性食品と比較するものとして、停滞性食品と呼ばれるものがあります。
停滞性食品とは、一言でいえば虫歯になりやすい食べ物のことです。

◆停滞性食品

例えば、キャラメルビスケットチョコレートなどのお菓子に代表されますが、
砂糖を多く含む上に、歯にまとわりつきやすいことが特徴です。
これらの食べ物は出来るだけ摂らないことに越したことはありませんが、
摂る際には特に頻度に気を付けてください。
摂取する量よりも頻度の多少が歯の健康に大きな影響を与えます。
ダラダラ食いには特に注意が必要です。

以上、2回にわたって歯と食べ物の関係についてお伝えしましたが、大切なことはバランスのとれた食事を摂る事と、食べた後の歯の手入れですよね。食べた後は、出来るだけ早くしっかりと歯磨きして、大切な歯を守ってくださいね。