【健口(けんこう)ワールド宣言】・・・  

歯と食事 Ⅰ

2015年、新しい年がスタートしました。
新たな気持ちで、新年を迎えたものの、季節は冬本番。
北風がピューピュー吹く中、なかなか外出できずに暖かいコタツから離れられず、
気がつけば、何かを食べている事はありませんか?
飲んだり食べたりが多いこの季節、今月と来月の2回に渡って、食事と歯の健康について考えて見ましょう。

「おかあさんはやすめ」と「まごはやさしい」

この二つの言葉をご存知ですか?
実は育児書などにも取り上げられている歯に良い食べ物と悪い食べ物をあらわす頭文字を並べたものです。

※歯に悪い食べ物は「おかあさんはやすめ」
    ・・・   オムレツ
    ・・・   カレーライス
    ・・・   アイスクリーム
さん  ・・・   サンドイッチ
    ・・・   ハンバーグ
    ・・・   焼きそば
    ・・・   スパゲッティ
    ・・・   目玉焼き

まさしく子供が大好きな食べ物でもあり、大人でも好きな方が多い食べ物が並んでいます。
これらの食べ物が悪いとされるのは、やわらかい食べ物が多く、あまり噛まずに
食べることが出来ることから、あごの発達を抑え、その結果噛みあわせや歯並び等に悪い影響が出てきます。
また、食べている時に唾液が多く分泌されない事から、歯の汚れが洗われずに、むし歯の原因にもなってしまいます。

※歯に良い食べ物は「まごはやさしい」
    ・・・   豆
    ・・・   胡麻
   ・・・   わかめ(海藻)
    ・・・   野菜
    ・・・   さかな
    ・・・   椎茸(きのこ類)
    ・・・   芋

これらの食べ物は、噛みごたえがある食感の食べ物が多く、食事の際にはしっかりと
噛んで食べる必要があります。そのため、自然と唾液の分泌を促し、噛みあわせや歯並び等に良い影響を与えます。
また、食べ物自体も歯茎や粘膜に必要な、たんぱく質を多く含んでいたり、カルシウムの吸収を
助けるビタミンDを含んでいたりと、歯の健康にとっても重要な役割を果たします。

とはいえ、実際の生活の中で「まごはやさしい」食べ物ばかり食べ続けることは不可能。
ついつい「おかあさんはやすめ」の食べ物に手が伸びてしまいます。
大切なことは、歯に良い食べ物をバランスよく摂ることを忘れないことです。
バランスの良い食事は、歯の健康にも大きな影響を与えます。
「おかあさんはやすめ」と「まごはやさしい」の二つの言葉を忘れずに、冬ならではのおいしい食べ物を楽しみましょう。

もちろん、食後の歯磨きをお忘れなく・・・・