乳ガン検診を毎年欠かさず受けていても、次回の検診までには約1年前程度の期間があります。この間に乳ガンができることがあり、これを「中間期乳ガン」といい、一部の中間期乳ガンは性質が悪いことが知られています。自己検診は、この中間期乳ガンを含め、乳ガンを早期に発見することが目的です。自己検診でしこりが見つかった場合その多くは良性ですが、30歳以上の女性に発症しやすい乳腺症などは、特に乳ガンのしこりとの区別がつきにくいのです。
しこりに触れたら放置せずに、すぐに専門医を受診して診断してもらいましょう。
自己検診は、20歳以上の女性は毎月1回、日を決めて実施しましょう。検診に最も適している時期は月経が始まってから1週間目くらいを目安にしてください。その頃は乳房の張りがおさまり乳腺がやわらかく安定しているため、しこりが分かりやすくなります。
正しく自己検診するには、乳房に触れる機会を頻繁にもって、乳房の状態を手のひらや指で感覚的に良く知っておくことが大切です。そのためには、最初のうちは毎日の入浴のとき、素手で乳房全体を洗うことがお勧めです。正常なときの乳房の状態が分かるようになれば、わずかな変化も「いつもと違う」と感じられるようになります。

毎年の検診を受け、更に毎月の自己検診で乳房を守りましょう!

自己検診方法についてはこちらをご覧ください→『セルフケア』

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