【健口(けんこう)ワールド宣言】・・・  

口の中の病気~顎関節症

「虫歯」や「歯周病」ばかりが口の中の病気ではありません。
自分では見ることのできない口の中の病気は、様々な種類があります。
今回は、「顎関節症」についてです。

■20~40代の女性に多い!

発症頻度は、歯科受診患者総数の約10%とされ、20~40代の女性に多く、最近では若年者の患者が増加しています。
咀嚼(そしゃく)したり、口を開閉する際に、咀嚼筋に痛みや違和感を感じる筋肉の機能障害と、
顎関節(がくかんせつ)の痛みや、雑音を伴う可動制限をひっくるめて、「顎関節症」と呼びます。
「顎関節症」の多くの場合は、これらの症状が混在して現れます。

※咀嚼とは:物を噛むこと  咀嚼筋とは:あごを動かす筋肉のこと

■「顎関節症」の原因は?

「顎関節症」は、様々な要因があると言われ、「精神的なストレス」や「疲労を蓄積させる生活習慣」「咬み合わせの異常」があげられています。
ですが、直接的には、「歯ぎしり」や「食いしばり」による影響が最も大きいと考えられます。
「歯ぎしり」や「食いしばり」は、咀嚼筋に疲労を溜め込み、同時に顎関節にも過剰な負担をかける為、
結果的に咀嚼筋や顎関節の痛みを伴う「顎機能障害」(口が開かない、硬いものが噛めないなど)に至ると言われています。

■年に1回、お口の健康診断を!

ワールド健康保険組合では、年に1回、社員の方を対象に保健事業として「歯科健診」を実施しています。
「歯科健診」では、「虫歯」や「歯周病」の有無や進行状況を歯科医師が診断します。
また、日ごろから気になっている事があれば、その場で相談することもできますので
是非活用してください。

身体と同様、お口の中も年に1回、健診診断を受けることが大切です。
「虫歯」も、口の中の「病気」です。
大したことはないと思わず、早めに治療をしておきましょう。