【健口(けんこう)ワールド宣言】・・・  

歯周病は感染症

歯周病は、虫歯と同じ感染症です。かつては、加齢とともに進行する生活習慣病という捉え方もありましたが、歯周病も歯垢に潜む細菌によって起こる感染症であることがわかってきました。
今回は、知っておきたい歯周病予防についてです。

■こんな人は歯周病になりやすい!

こんな人 理由 対策
タバコを吸う
タバコを吸うと末梢神経が収縮する為、歯肉の血液循環が悪くなり、歯周病による炎症が治りにくくなります。 禁煙しましょう。
糖尿病または糖尿病予備群
血糖値が高いと、歯肉の炎症が治りにくくなります。また唾液の分泌が減少する為、歯周病菌が蔓延してしまいます。 食事は野菜から食べて、血糖値の上昇を緩やかにしましょう。
よく噛むことで唾液の分泌も増えます。
歯ぎしり、噛み締め癖がある 歯ぎしりや噛み締めは、一部の歯に強い力がかかり、歯を支える組織や歯肉にダメージを与えてしまいます。 歯科医師に相談しましょう。
マウスピースを使う治療法もあるようです。
ストレスが多い ストレスは唾液の分泌を妨げます。
口の中の環境が悪化することで、歯周病のリスクが高まります。
自分なりの上手なストレス解消法を見つけましょう。
薬を服用している
飲んでいる薬の副作用に「口渇」とある場合は、唾液の分泌が減少する為、歯周病のリスクが高まります。 よく噛むことで、唾液の分泌を増やしましょう。

■歯周病は、歯肉と歯槽骨の病気の総称です!

歯と歯の間には、誰でも一ミリ程度の隙間があります。
この隙間に歯周病菌が入り込むと、菌の毒素や酵素が歯肉を刺激し、
炎症を起こします。この状態を歯肉炎といいます。

歯肉炎が進行すると、歯と歯の隙間に歯周ポケットという深い溝ができ、
そこに歯垢がたまって細菌が繁殖し、炎症を起こし、歯を支えている歯槽骨を破壊していく。
これを歯周炎といいます。

歯周炎が進行すると、歯の根の部分が露出し、口臭や出血、膿がでて、グラグラになります。
歯周病は、こういった歯肉と歯槽骨の病気の総称です。

■歯周病予防は、20代から!

歯周病の初期は虫歯のように痛みがない為、気づきにくいのが特徴です。
20代から歯肉に炎症が起こり始めて、中高年になって口臭・腫れ・出血などの自覚症状で
初めて気づくことも少なくありません。

歯を失わない為にも、年に1度は歯科健診を受けて歯周病の予防や早期治療をしましょう。