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2014年1月
歯と食事T【歯に悪い食べ物】
このページをご覧になっている皆さんは”歯の健康”に気を使っていることと思い
ます。しかし、ついつい、ストレスを感じた時などスナック菓子や甘い物に手を伸
ばしていませんか。今月は【歯に悪い食べ物】について紹介します。
 
その前に、口中の食べカスが歯にどのように悪影響を及ぼすかを紹介します。
口腔内に生息しているバクテリアは、食べカスなどに含まれる糖を“餌”として
燃焼します。その際に酸を生み出し、その酸が歯を溶解させたり虫歯を引き
起こしたりする主たる原因となります。つまり“ネバネバして歯に付着しやすい
もの”、“糖分が多くバクテリアを引きつけやすいもの”などが、より多くの酸が
作用するため、歯に悪い影響を与えやすいと言えます。また、もとから酸を
多く含む食べ物も、その酸が直接作用して溶解させるので、歯の健康を
損なう原因になります。
歯に悪影響を与えるネバネバや糖分の多い食べ物にはどのようなものが
あるのかを見ていきましょう。

 
1.停滞性食品
歯にまとわりつきやすい食品は「停滞性食品」と言われ、汚れが取れにくく唾液も
あまり出ないので、虫歯になりやすくなります。
  ・キャラメルなどのお菓子類  ・ポテトチップス  ・菓子パン
  ・ドライフルーツ
  
 
 
2.酸性食品
歯は酸に弱いのでpH値(ペーハー値)の低い食品は要注意。
歯のエナメル質は「pH5.5」以下の酸に弱い。
  ・酢の物       ・レモン等の柑橘類
  ・炭酸飲料     ・スポーツ飲料
  ・栄養ドリンク
 
レモン果汁のpHは2なので、エナメル質に影響を与えないpH5.5まで下げるには、
1000倍以上に薄めないといけません。レモンスカッシュや焼酎のレモンサワーには、
炭酸とレモンのダブル攻撃ですから注意が必要です。

 
3.その他硬すぎる食べ物
あまりに硬過ぎる食べ物は、特に歯の詰め物を損傷してしまいます。食べている時に詰め物が取れることがあります。
何も考えずに「ガリガリ」噛んでいると、何が起こるかわかりません。硬せんべいなどが考えられますが、注意してください。
特に酔っている時は感覚が麻痺していますから要注意です!
 
4.最後に
どれも特段珍しい食品ではないので、「そんなこと言われても食べたいし……」と反応される方が多いのではないでしょうか。 
もちろんこれらを避ける必要はありません。
上に挙げたような食品を食べた後は、ほかの食品よりちょっとだけ気を使い、入念に歯磨きをするように心がけましょう。

 
2014年2月は【歯に良い食べ物】を紹介します。
【豆知識】
【歯に悪い食べ物】でアルコールはどうでしょう?
アルコール類を摂取することで、口腔内の唾液分泌量が
減少し自然の口内洗浄機能が損なわれるため、間接的
に歯の健康を悪化させます。

危険な順 白ワイン>赤ワイン>ビール>日本酒
醸造酒は糖分を含むので、むし歯の原因になります。
蒸留酒の焼酎、ウィスキー、ブランデー等は比較的安心です。
レモン等の柑橘系でのソーダ割りは避けて、水・お湯・お茶割りを
お勧めします。梅干のようなアルカリ性食品はGOOD。