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2013年4月

むし歯の原因を知って、むし歯予防
 むし歯の痛み、本当につらいですね。
 重症になるまでは自覚症状が少ないため自分では気づきにくいことが特徴です。
 歯に穴が開く前に定期健診などで発見できれば、治療期間も短く、早期治癒
 につながります。
 むし歯の予防方法を身につけることで口腔内の健康を保ちましょう。
 
【むし歯の原因】
物を食べと、プラーク(歯垢)中のむし歯菌によって、酸が作られ、
歯の表面からカルシウムイオンやリン酸イオンなどのミネラル成分が
溶け出します(脱灰)。一方、唾液中の浄化作用や緩衝作用に
よってお口の中のpHが中性付近になると、唾液中のミネラル成分

が歯に戻り、健全な歯の状態へ回復します(再石灰化)。

この脱灰と再石灰化のバランスが、崩れるとむし歯が発生します。
 
食習慣やお口の衛生状態などの影響で、「歯質」「食物」「細菌」の3つの悪い条件が重なると脱灰と再石灰化の
バランスが崩れ、むし歯が発生します。
むし歯菌が多い人、歯の質が弱い人、唾液量が減っている人、間食や甘いものを多く摂る人は、むし歯に
なるリスクが高いのです。
正しい歯みがきお口の衛生状態のコントロール食習慣の改善などで、むし歯は予防できます。
 
【むし歯の予防&対策】
むし歯の予防には、ブラッシングでお口の中を清掃(プラークコントロール)してむし歯菌
を取り除くことが必要です。また、むし歯になりかけの歯は、再石灰化することで、もとの状
態へ戻すことができます。再石灰化には、フッ素入りの歯磨剤が有効です。
甘いものをよく食べる方や、酢やスポーツ飲料などをよく飲まれる方などは、お口の中が
酸性の状態にならないように、こまめにうがいをすることをお勧めします。
むし歯は進行すればするほど削る量も治療回数も治療費も増える病気です。
早めに発見することがむし歯から歯を守る秘訣です。自覚症状が出る前のむし歯なら、
歯を削ることなく治療することが可能な場合もあります。しかし、自覚症状のないむし歯
を自分で発見するのは至難の業なので、削らずに済む初期のむし歯のうちに発見できる
よう、定期健診で歯科医師や歯科衛生士にチェックしてもらいましょう。

プラーク(歯垢)について
プラークとは歯についた汚れ、すなわち歯垢のことです。
しかし、ただの汚れや食べもののカスではありません。それらに細菌がついて繁殖した
状態のことなのです。
プラークの8割は細菌で、歯周病や虫歯の原因になります。
細菌が繁殖し始めるには少し時間がかかります。
繁殖時間は個々人の口腔内環境によって異なりますが、「24時間放置してしまうと繁殖する」
というのが一般的です。
細菌が繁殖する前に歯磨きをして取り除いてしまえば、細菌の繁殖を防ぐことができます。